鼻づまり、水っぽい鼻水、繰り返すくしゃみの3つが主な症状です。つまり、風邪を引いていないのに鼻づまり、鼻水、くしゃみがあらわれます。症状が通年で出る場合と季節的に症状(花粉症)が出る場合があります。鼻アレルギーの原因は、体の中でアレルギー原因物質(抗原)への抵抗が作られた後に、鼻から再びそのアレルギー物質を吸い込んだときに上記の症状があらわれます。これらの症状は、鼻の中の粘膜でアレルギー反応が起こることが原因です。原因となるアレルギーの物質は、日本ではハウスダスト(ダニ)が一番多く、その次に多いのがスギ花粉、その他にはカモガヤ花粉、カビ(真菌)、ブタクサ花粉、等があります
アレルギーの原因に関わらず、アレルギー反応を抑制する治療方法は基本的に同じです。最も安全でスタンダードな治療手段がお薬の服用です。抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、ステロイド点鼻薬等を主に使用します。当院ではこれらの薬を患者さん一人一人の症状に応じて使い分け、症状の改善を行っていきます。患者さんごとの生活に合わせて、薬の効果の強さや副作用(眠くなりやすさ等)などを考えて処方いたします。また、当院のネブライザーは抗アレルギー剤が含まれているため、少ない投薬量でも高い効果が期待できます。薬をなるべく使用したくない方(妊娠・授乳中の方)や、眠気があらわれやすい方は定期的に通院する事をお勧めします。
現在の医学では、アレルギーを根本治療する方法はありません。しかし、お薬の使用や当院での治療でうまくアレルギー症状を抑えれば快適な生活を送ることができます。また患者さんの鼻の症状によっては、レーザー治療をお勧めする場合もあります。長期でのお薬の処方をご希望の方はお気軽にご相談ください。