毎年冬に流行し、急な高熱、のどの痛み、関節痛などが主な症状として現れます。肺炎や気管支炎、中耳炎を起こす要因にもなります。小さなお子様の場合、インフルエンザが原因となって肺炎にかかると命にかかわることもありますのでご注意ください。
ウイルスに直接作用する抗インフルエンザ薬(内服、吸入薬)を使用します。漢方薬の服用がよく効く場合もあります。
いわゆる夏カゼと言われているプール熱(結膜炎と咽頭炎)の原因となるウイルスです。主に39℃以上の高熱・のどの痛み・鼻水などのカゼの症状を引き起こします。
のどからの検査にて容易にすぐに診断がつきます。カゼと同様に有効な治療法がないため、解熱鎮痛剤等での対症療法となります。
ムンプスウイルスが原因で片側の耳の下からあごの下が腫れ始め、1~2日間で両側(片側だけの場合もあります)で腫れが進行します。おたふくかぜの患者の約30%程度はほとんど症状がでません。痛みや腫れが強い場合には、呑み込めない・口が開かない等の症状や高熱・腹痛・頭痛などがあらわれる場合もあります。症状は1週間程度で改善しますが合併症には注意が必要です。
解熱鎮痛剤を服用しての治療が一般的です。上記のような高熱・腹痛・頭痛などの合併症が出たときは入院が必要なこともあります。幼稚園など、集団生活が開始する前に予防接種を済ませておく事が一番有効な予防法です。
小さなお子様によく見られる疾患です。4歳までに7割がこのウイルスに感染すると言われています。突然の高熱で、のどの奥に小さな水疱ができ、強い痛みがあるのが特徴です。熱は2~3日で下がりますが、水疱がおさまるのに1週間程度かかります。
ヘルパンギーナの治療はカゼと同様で対症療法になります。脱水を起こさないよう水分と栄養をしっかりとり、安静にしてください。
生後6ヶ月~5歳位にかかることが多く、特に1~3歳によく見られる疾患です。微熱~38度前後の熱が出るとともに、発疹が手のひら、手の甲、足の裏、ひじ、ひざ、おしり、口内などにみられます。発疹によるかゆみや痛みが強い場合もありますが一週間程度でおさまります。
発疹のかゆみや痛みが強い場合には、その症状を抑える薬を処方します。脱水を起こさないよう水分、栄養をしっかり摂って安静にしてください。